MY STORYNo,20

GRADUATE

卒業生

Sawada
Haruka

澤田 華
サントリー株式会社
農学部 卒業
大阪府立天王寺高等学校 出身

INTERVIEW

人生を彩る
「食」に
導かれて進む道。
自慢の商品を
売り場でもっと
輝かせたい

負けず嫌いな性格で、どうせなら関西一の大学に入りたい! と京都大学を志望。でも、高2のころ、二度入院をしたんです。入院中は断食をしたのですが、もう食べもののことしか考えられなくて……。人間の体をつくる食事の大切さを身にしみて感じて、食のことを学ぼうと、農学部の食品生物科学科をめざすことにしました。

4年間で約1,000軒以上を食べ歩き!

大学時代の私は、関西のお店を食べ歩いて、SNSに記録するのが日課。大学4年間でで1,000軒以上のお店を訪ねました。ちなみにSNSはいまも欠かさず更新しています(笑)。そんな日々を過ごしていると、おのずとお店の方や、同じく食べ歩きが好きな人たちとのつながりができました。食に関するイベントを企画して運営したり、コミュニティをつくったりしながら、人に関わる仕事、人に喜んでもらえる仕事への関心が膨らみました。
入学当初は、大学院に進学して研究職をめざす道を思い描いていました。でも、3回生になり、毎日、午後に実験室で実験する日々がはじまって、「これから何十年もこれをつづけられないかも……」と迷いが生じたのです。研究職=実験室でずっと仕事をする、というわけではないと思いつつも、実験室という一つの場所にこもる生活がしっくりこなかった。興味があった研究室の教授が他大学に異動されるタイミングだったことも、方向転換の大きな理由でした。
そうして、研究職ではない職種へと舵を切りました。製品や商品として「モノ」を扱う仕事を探して、食品・消費財・化学メーカーを軸に就活。サントリーホールディングス株式会社に入社しました。

カメラは必需品(いまはもっと大きなカメラを使っています)

「やりきった!」の達成感を求めて仕事に全力投球

現在はサントリー株式会社・近畿圏統括支社広域営業推進部で、自社製品を扱ってくださる量販店の酒類カテゴリー伸長・課題解決のための情報分析や提案、取組の推進を行っています。これまで、財務部・デジタルマーケティング部(宣伝部)と、まったく異なる部署を経験してきましたので、さまざまな部署を経験した自分にしかできないことはないだろうか、と日々考えながら仕事をしています。
営業部門では自身の働きが数字というわかりやすい結果で表れる。それがプレッシャーでもありますが、みずからの仮説と提案した解決策がはまり、効果が表れることは、やりがいにつながっています。現部署に異動して2年になりますが、「やりきった!」と思える仕事をすることが当面の目標です。
学生時代の後悔は、いろいろと言いわけをつけて海外留学をしなかったこと。理系で留学する人は周りにほとんどいなかったのですが、いま考えれば、きっとなにかしらの方法があっただろうと思うのです。京大をめざすみなさんは、私に言われなくても勉強はしっかり進めているはず。私から伝えたいのは、勉強はさておき、「学生のあいだにしかできないことに力を注いでほしい」ということ。あのときにこれ以上ないほど、熱中した学生時代の経験やともに過ごした友人が、いまもずっと私を支えてくれています。

食品生物科学科の人数は35名程度。みんなで旅行した際の一枚

COLUMN

休日のすごし方

2023年のチェコ旅行(写真左)。年に1回はヨーロッパに行きたくて、コロナ禍以外は毎年旅行に行っています。ことしはドイツに行く予定です。
最近は推し活も楽しみながら、休日に英気を養っています!(写真右)

Recommend高校生のみなさんに手に取ってほしい作品

大塚国際美術館 (徳島県鳴門市)

古代壁画から現代絵画までたくさんの世界の名画が、特殊技術でオリジナル作品と同じ大きさに複製されて展示されています。
日本の中でもとくに海外にいる気分になれる場所で、海外旅行に行きたくても行けないときに訪れて癒されています。
ぜひいちど訪ねてみてください。