みんなどうしてる?
育児、介護をしながらの、日々の研究活動のシーンでは、いろいろなお悩みが生じると思われます。
ここでは、男女共同参画推進センターが提供する情報、部局によるサポートなど、京都大学における現状と事例を共有します。
みんなの対応事例集
ニュースレター第82号(2019年1月15日)
研究集会の託児所開設 その①
学会などの研究集会で託児所が併設されるケースが増えてきました。以前までは認められていなかったのですが、科研費FAQ に託児所利用に関する項目(脚注1 )が追加されたのをきっかけに、休日出席や出張の際の託児所利用料について科研費などの研究費から支出することができるようになってきました。
一方で、研究集会を主催する立場から考えると、ある程度の規模の学会ならともかく、研究者が個人で開催する小集会で託児所が必要な場合はどうしたらいいでしょうか?男女共同参画推進センターが提供する情報、部局によるサポートなど、京都大学における現状と事例をまとめました。
1) 予算は?場所は?
保育室は学会会場にできるだけ近いほうが利用者にとって安心です。鍵がかかる必要は無いですが、安全を確保 できること、何かあった時のためにプロの保育士を雇うことが重要です。アジア・アフリカ地域研究研究科のケースでは、研究科内に臨時保育室を設置し、派遣のベビーシッター利用料(保育士 1 名、3 時間で 1 万円程度)も部 局内の補助費から賄われました。研究科内には、会議室も託児室として利用できるように、床マットが常備されています。
2) 男女共同参画推進センターが提供できること
同センターにご相談くだされば、いくらかお手伝いできることがあるかもしれません。
たとえば、京都市内で利 用実績のある業者の情報を提供したり、可能な範囲で玩具や備品を貸し出したりすることができます。まずはお問い合わせください(TEL:075-753-2437 Email:w-shien@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp)。
3) 研究費が利用可能?
補助事業に関連した研究集会を主催する場合、会場内への託児施設設置に係る費用を科研費の直接経費で支出することはできるでしょうか?
これについて、科研費 FAQ に託児所設置に関する項目(脚注 2)が新しく追加されており、「当該研究課題の遂行上必要である場合には支出することができる」とあります。ただし、複数の研究費 の補助を受けている場合など、実際に可能かどうかは個別の事情によるかもしれません。
育児介護支援事業 WG では、育児について新たな支援の可能性を模索すべく、コラム「みんなどうしてる?」を 立ち上げました。このコラムでは、託児所問題以外にも情報を集約・発信していきたいと考えています。
こんなサポートを受けたことがあるよ、こういうサポートがあったらいいな、などなど、コメントをお寄せくださると有難いです(専用アドレス:ikwg@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp)。
また、コラムの内容は男女共同参画推進センターのHP にて アーカイブしていきます。 (文責 育児介護支援事業 WG)
脚注 1 ) http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/faq/1400781.htm
脚注 2 ) http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/faq/1378892.htm
2019/12/2 追記 脚注1 )のサイトはリンク切れとなりました。次のサイトに類似ページが https://www.u-tokyo.ac.jp/kyod |