期待される波及効果
優秀で高い研究能力ポテンシャルをもつ女性研究者を抱える京都大学において、本計画構想のような包括的で手厚い支援を行い、更に、卓越した女性研究者を輩出していこうとする本京都大学モデルは、最終的に大学そのものの知的活力の増大、その結果としての社会への還元性の向上という結果に至る、一連のシナリオを実証することができる。従って、他の大学に対するひとつのモデルケースとして波及していく効果をもたらすことは明らかである。また、本モデルは「今、そこにいる女性研究者の支援」(相談窓口、育児・介護支援など)から、「近未来における女性研究者の増大をもたらす事業」(出前授業など)、現在から未来に広がりつづけ、展開していく事業としても非常に有効なものであり、この意味でも他の大学における女性支援にも波及効果が発生すると考えられる。