キャリアストーリーを知る女子学生インタビュー
授業はもちろんのこと、部活動や放課後、はたまた通学時間も、学生生活を構成する大切な一部。
京大生のふだんの一日をのぞいてみました。
(左:近藤 里咲 / 右:岩田 美空)
臨床心理学の総本山で学びたい!
心身ともに疲れを感じていた高校生のころ、心理カウンセラーに助けていただいた経験があります。心理学の世界に興味をもち、実家から通える範囲という条件で大学を探しました。京都大学は心理療法のメッカとして知られています。「ここだ!」と受験を決めました。
工夫しだいで通学時間は有意義に!
自宅から大学まで2時間です。入学直後は定期券を買う前に、あらゆる通学ルートを試して、ベストなルートを見つけました(笑)。通勤ラッシュと重なるとたいへんですが、乗客が少ない時間にはノートPCを開いて予習や課題をすることも。実家暮らしを条件にしたいちばんの理由は、家族との時間。弟と妹と過ごすことが、私にとってのリラックス・タイムなんです。
1日のスケジュール
午前 | 1限のときは、朝6時ごろに家を出ます。 |
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お昼 | 昼食は、吉田神社や学内のひっそりした場所で、おにぎりを食べながらゆっくりと過ごすのが好きです。 |
9月からスイスに留学します。留学前に単位をとっておきたくて、週5日間、2~5限までみっちりとつまった時間割です(笑)。 | |
午後 | 部活はフィギュアスケート部です。夏はオフシーズンなので自主練の期間。冬の朝練は、始発電車に乗って練習に向かいます。 授業後、京都の寺社仏閣や観光地などに寄り道することもあります。 |
夜 | 帰宅時間はだいたい夜8時ごろ。友人と夜ご飯に行くときは帰りがすこし遅くなることも。 |
通学の必需品はコレ!
リュックは機能性重視。両サイドのポケットは、通学中にモノを出し入れできるので重宝しています。ポイントはいかに荷物を減らすか(笑)。トートバックにも荷物を分けて、肩の負担を分散させます。
かわいらしいものに惹かれます。中国語の資料を入れた中国風イラストのノートはお気に入り。
授業でみっちりのスケジュールなので、小腹が空いたときのためのお菓子は必需品。
高校生へのメッセージ
京都大学には「みんな違って、みんないい」という雰囲気があり、個性を認めてもらえる居心地のよさを感じています。とても充実した毎日。通学時間で悩む人がいるかもしれませんが、工夫しだいで有意義な時間がつくれます。大学選びは学びたいこと、挑戦したいことを第一に。あきらめずに挑戦してください。
目標は高く! 言語学を学びに京大に
高校生のころに京大を訪ねたとき、キャンパスにいる先輩方がとてもかっこよく目に映りました。「どうせなら目標は高く!」と受験を決意。文学部を選んだのは、ソシュールの「私たちは言語で世の中を認識している」という考え方に出会い、感銘を受けて、言語学に興味をもったから。いまも言語への関心はつづいていて、世界各地の言語の違いに魅了されながら、専門を絞っている最中です。
大学近くの下宿だからこそのよさ
両親のアドバイスを参考に、下宿先を決めました。スーパーとバス停が近い便利な場所で、大通りに面しているので夜の帰宅が遅くなっても安心です。大学から近いのもポイント。空きコマに下宿に帰って休んだり、レポートを書いたり、過ごし方の選択肢が増えるのはなによりのメリットです。
1日のスケジュール
午前 | 授業 休日や放課後は部活のことが多いので、レポートや課題は空きコマに取り組みます。 |
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お昼 | 昼食は学食や大学近くのお店で食べます。下宿に帰ることも。 |
午後 | 夕方以降は部活に奮励 アメリカンフットボール部でトレーニングスタッフを務めています。いまの担当は、選手たちの体重管理。選手の毎日の体重と食事内容をチェックして、適切な体づくりをサポートします。休日ももちろん部活。日本一めざして全力投球です。 |
夜 | 夕飯は自炊が多め。部活で疲れて帰宅することも多いので、時間のあるときに作り置きして冷凍しておきます。 部活が休みの休日は友人たちと京都の観光地を訪ねることも。 |
通学の必需品はコレ!
自転車に乗るので、手が塞がらないリュックを愛用。授業のノートはiPadを使うか、レジュメのプリントに直接書き込みます。
ゾウ柄のポーチは、友人のタイ旅行のお土産。
シャープペンシルは受験生時代からの愛用品。
無意識のうちに青色ばかりを選んでしまいます(笑)
高校生へのメッセージ
周りの成績やがんばる姿を見て、焦りを感じるかもしれません。
でも、人は人、自分は自分。のびる速度や勉強の仕方は一人ひとり違います。自分にあった速度を意識して、落ち着いてコツコツと勉強に励んでください。