キャリアストーリーを知るOG社会人インタビュー

美容が持つ魔法の力で
多くの人を美しく、笑顔に。

持田 真歩 MOCHIDA MAHO

農学部 応用生命科学科 卒業
大学院農学研究科 修士課程 修了
大阪府 大阪教育大学附属高等学校平野校舎 出身
株式会社ミルボン

やると決めたら一直線。勉強漬けで京大合格!
高校生活のほとんどを占めていたのは勉強と音楽。勉強は努力した分、きちんと結果に反映されるので好きでした。授業の中では、目で見て変化が分かるのが楽しい化学の実験が1番好きでした。部活動は、軽音楽部でドラムを担当。文化祭で演奏したり、ライブハウスで他校の高校生と一緒にライブをしたこともあります。
京大受験を意識したのは、高校2年生のときに参加したELCAS(京大が実施する高校生向けの体験型学習講座)がきっかけでした。当初は大学で実験ができるなんて楽しそう!と軽い気持ちで応募しましたが、様々な化学現象を解明する楽しさにどんどん魅了されていきました。教授やチューターの方はとても親切で、素朴な質問に対しても真摯に答えてもらえたのが印象に残っています。
実際に大学のキャンパスに足を運んでいたので京大への憧れがどんどん強くなっていき、受験を決意しました。化学が好きだったので理系の学部に行くことは決めていましたが、願書を出す直前までどの学部にするか悩んでいました。絶対京大に合格したかったので、自分の得意・苦手科目を考慮し、合格の可能性が最も高かった農学部を選びました。受験を決めたものの成績は合格には程遠く、より熱心に勉強するため苦手な数学は個別指導塾に変え、2つの塾をかけもちしました。やると決めたらとことんやる性格なので、勉強漬けの毎日でした。なかなか成績が伸びず思い悩んだ時期もありましたが、決して京大受験を諦めることはなかったです。

大学の学祭でのライブの様子

学びたいことを自由に学べる環境のもと、ひたすら自分の興味を追求。
大学に通い始めて人の多さにまず驚きました。大学生活を通じて沢山の人と出会いましたが、十人十色という言葉がぴったり。みんな自分の軸をしっかり持っていて、様々な価値観に触れることができました。また、たくさんの学問に触れることができたのも良かったです。1回生のときに受講したゼミを通じて有機化学の概念が変わり、有機化学をもっと学びたいと思うようになったものの、当時所属していた学科には有機化学の専攻がなく、転学科への挑戦を決意。転学科に対して周りはとても応援してくれました。自分の学びたいことを追求するには、京大は最高の場所だと今でも思っています。1・2回生の頃は塾講師やイタリアンレストラン、派遣会社の事務など様々なバイトを経験しました。化粧品や服を集めるのが趣味だったので、バイト代はほとんどそれらに費やしていました。バイトがない日は友人と食事に行ったり、カラオケに行ったり。京都はお洒落な飲食店が多く、お店を巡るのも楽しかったです。
3回生からは専門的な授業が増え、学業中心の生活になっていきました。4回生になると研究室に配属され、自分が主体となって研究を進めていく面白さと難しさに触れることができました。建屋には広めの給湯室があったので、研究室の仲間と晩御飯を作り、わいわい話しながら食べたのは良い思い出です。

大好きな美容の世界でわくわく、アクティブに。
小学生の頃から化粧品に興味があり、将来は化粧品や美容業界で研究者として働きたいと考えていました。化粧品に興味を持ったきっかけは、習っていたバレエの発表会。本番前はとても緊張していたのに、メイクを施すと別人になったみたいに自信が湧いてくる…まるで魔法のようでした。また私は癖毛が悩みだったのですが、中学生のときに初めて縮毛矯正をしました。綺麗なストレートヘアになり、鏡を見るのが楽しくなりました。
こういった経験から、化粧品や美容が持つ力で多くの人を美しく、笑顔にしたい、と考えるようになりました。それからは暇があればS N Sや雑誌で化粧品の情報収集をし、日本化粧品検定1級や化粧品成分検定1級の資格を取得しました。
私が就職活動の軸にしていたのは「その会社で働く姿を想像してわくわくするか」。美容室で扱うシャンプー類、カラー剤などを開発・製造・販売するミルボンでは毛髪や頭皮における基礎研究も盛んですが、毛髪科学は肌に比べるとまだまだ発展途上。自分の発見が世界初のものになるかもしれないと心が躍り、入社を決めました。研究職で入社し、研修を経て現在は「オージュア」というブランドで主にシャンプーとトリートメントの開発を担当しています。研究職と聞くと、研究所に籠りっぱなしのイメージですが、ミルボンの研究職はとてもアクティブ。美容室を訪問し、美容師様と意見を交換しながら製品開発を進めていきます。また製品をご愛用いただいているお客様にもヒアリングし、開発に活かしています。将来的には、何を極めていくかはまだ考え中ですが、○○といえば持田さん、と周りから言ってもらえるような人材になりたいです。

上司・同僚からの一言

谷川 祥子さん
開発本部 研究開発部 研究開発グループ プレミアムブランドAJチームマネージャー

持田さんは配属当初から目標を明確にもっており、自身で実 験の計画を考え実行できるところがすばらしく、安心して仕事を任せられます。オージュアブランドは、取り扱っていただいている美容師さまだけでなく、お客さまからの期待もとても高いブランドです。持田さんならきっと、持ち前の明るさとお客さまの髪をきれいにしたいという想いの強さで多くの女性を美しく、笑顔にできるようなヘアケアをつくってくれると期待しています。

今もドラムを続けています

毎週土曜は音楽教室に通い、ドラムを習っています。最近電子ドラムを購入し、自宅でも演奏できるようになって嬉しいです。コロナが落ち着いたら、バンドを組んでライブ演奏もしたいですね。

こうやって勉強してました

記述対策を重点的に行いました。具体的には、解いた過去問を学校や塾の先生に添削していただきました。自己採点だと判断が甘くなりがちなので、客観的に採点してもらうのがおすすめです。特に苦手だった数学は演習と添削を繰り返し、考え方のポイントなどをまとめたノートを作りました。模試や受験本番前に見返して復習するだけでなく、これだけ頑張ったから大丈夫!とお守り代わりにもなったアイテムです。他には、英単語学習です。脳は寝ている間に記憶を整理すると知ったので、寝る前の10分間を暗記タイムにしていました。


模試の成績が悪かったり、周りと比べて落ち込んでしまうときもありますよね。でも、自分の1番の味方は自分自身。努力は必ず報われます。頑張っている自分を信じてあげてください。私はセンター試験の成績が芳しくなく、合格判定は最も悪いものでした。それでも「絶対合格できる!」と自らを鼓舞し、なんとか合格することができました。京大での生活はとても楽しいです。夢のキャンパスライフを思い描きながら、受験を乗り切ってください。応援しています!