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「女子学生チャレンジプロジェクト(田中花音さん)」密着取材第1弾

2024年12月26日お知らせ

2024年7月より始動した「女子学生チャレンジプロジェクト」、採択チームの中から地球環境学舎 博士後期課程1年・田中 花音さんたちのチームに密着取材!!第1弾レポートをお届けします。
(参照:https://www.cwr.kyoto-u.ac.jp/story/w-challenge/

 

ヴォーリズ建築から生物学的資料へといざなうアーカイブを作成

田中さんたちのチームが手がけているのは、「『日本のダーヴィン』駒井卓資料のアーカイブ実践―研究者資料における一元的なアーカイブズ手法の確立を目指して―」と題したプロジェクト。“日本のダーウィン”とも呼べる生物学者で、京都帝国大学(現・京都大学)の教授だった駒井卓先生の邸宅は、著名な建築家であるヴォーリズが設計した名建築。田中さんは学部生の頃、教養の授業の一環で訪れたことがあり、同所に駒井先生の直筆のメモや精巧な生物画などが多く保管されていたことを後に知ったのだそうです。

惹かれた大きな理由は、田中さんが生物を科学的に正確に描く科学イラストレーターを志していたから。今回の調査では、住宅に残された生物画は、京都大学総合博物館や東京大学総合研究博物館にある標本と対応していることや、広島大学両生類研究センターに多くの関連資料があることも判明。利活用できる形に整理・保存しようと、現在は資料のスキャンや撮影を進めているところです。メンバーは、映画資料のアーカイブ化に携わっている学生や、駒井先生の専門だった海産無脊椎動物を専門とする学生、撮影した画像を3Dデータ化して生物の進化を分析する学生という、適材適所の精鋭たち。彼らが何をめざすのか、引き続き探っていきたいと思います。


「駒井家住宅」として京都市の有形文化財に登録されている駒井卓先生の邸宅

田中さんが「芸術として見ても素晴らしい」と感動した、駒井先生による生物画。鋭い観察眼がうかがえる

資料をスキャンする田中さん。駒井先生の系譜を継ぐ動物学の研究室に所属していたこともプロジェクト考案のきっかけだった

チームメンバーである人間・環境学研究科 博士後期課程2年の野田昌裕さん。「駒井家住宅」の家具も撮影し、3Dデータ化していく
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