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「女子学生チャレンジプロジェクト」密着取材第3弾

2024年05月29日お知らせ

2023年度「女子学生チャレンジプロジェクト」に採択されたチームの中から文学研究科修士課程1年・西村陽菜さんたちのチームに密着取材!第3弾レボートをお届けします。
 
第1弾レポート 第2弾レポート
 

薬用植物に触れる小学生向け体験イベントを奈良県宇陀市で開催

女子学生チャレンジプロジェクトに採択された文学研究科修士課程1年(現2年)・西村陽菜さんたちのチームは、「薬用作物栽培における課題・価値の再発見と地域社会での共有」をテーマに多彩な専門分野のメンバーを集めて総合的な研究を続けてきました。3月下旬、8カ月の採択期間に行った研究の内容を報告書にまとめて出版しました。

本チームは、薬用作物トウキについて漢方製剤、植物学的特徴、生産、販売促進戦略、奈良県での栽培の特徴など幅広い観点から調査・分析した内容を、地元奈良県や近県の一般市民や子どもたちに知ってもらい、薬用作物の課題や価値について多くの人に考えてもらう活動にも力を入れてきました。
中でも子ども向けの教育については2023年冬頃から、関西圏のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)や農業高校の生徒と行う薬用作物や漢方に関する共同研究、地域の小学生を対象とした郷土教育として行う出前授業という2方向の活動が進んでいます。採択期間内では完結しないため、4月以降は新たに学生団体「京大薬草子ども教室」を立ち上げて活動を継続しています。

2024年4月20日には「京大薬草子ども教室」が主催となり、小学生向け出前講座の前段階として、奈良県宇陀市で薬用植物を使った入浴剤づくりのイベントを開催しました。薬用作物トウキの栽培の歴史、効能などについてスライドを見ながら解説した後、トウキやヨモギ、ユズなどの乾燥葉を使った入浴剤をつくりました。20組以上の親子が集まりましたが、子どもたちはそれぞれの葉の香りの違いを確かめながら入浴剤づくりを楽しんでいました。プロジェクトメンバーが用意した手作りの植物カルタで遊ぶにぎやかな声も聞こえました。西村さんたちのプロジェクトを引き継ぐ「京大薬草子ども教室」の今後の活動が期待されます。


漢方として使われるトウキの根の効用、葉の使われ方、奈良県で昔からトウキが栽培されてきた歴史などをわかりやすく解説

薬草はトウキ、ヨモギ、ユズ、セイタカアワダチソウの4種類。好きなようにブレンドして入浴剤をつくる

会場となったのは薬草のまち宇陀市郊外にある温泉施設「あきのの湯」
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